日本には七五三という伝統行事があります。
もともと七五三は3歳「髪置き」5歳「袴着」そして7歳「帯解き」の3つの子どもの行事を総称したもので、その土地の神様である氏神に子どもの健康と成長を感謝し、これからの加護を願う神事でした。
七五三の起源とされる江戸時代に子どもが健康に大人に成長するということはとても幸運なことで、3歳〜7歳は特に病気にもなりやすかったため、この時期に子どもの成長を祈願することは大切だったと言われています。
しかし現代では小さな子どもが亡くなってしまうことは減り、そのため七五三において神事の意味合いはかなり薄れています。
七五三は絶対にやらなければいけない行事でもなく、現代では子どもの成長記録のひとつとして行う保護者が多数派です。
では、七五三はどこまでやるべきか?
七五三はフルコースでやると費用も時間もかなりかかるため、「子どもにどんな体験させてあげたいか」「子どもにどんな想い出を残してあげたいか」という視点で実行範囲を決める家庭が増えているようです。
体験と言っても子どもにとっては幼いときのこと、七五三の体験を覚えていないことも少なくはなく、「七五三は親の自己満足」という指摘もあるほどです。
しかし親の自己満足であろうと、七五三特有の衣装を着れるのはそのときだけ。
期間限定の装いとなれば体験させて、写真に残しておきたいというのが親心ではないでしょうか?
七五三の写真でスタジオ撮影を選ぶ場合、衣装代・着付け・ヘアメイクが全てセットになっているスタジオが多く、相場は約30,000円です。
「美容院で着付けてもらった方が安いのかもしれない」と調べてみました。
着付けができる美容院も減少しているので調査数は2件ですが、どちらも7歳女の子の場合で2万円前後、自前の衣装があってもスタジオで借りた場合と同等の価格設定でした。
※自前の衣装の場合は七五三詣でなど外出もできるメリットがあります(レンタル衣装の場合は追加費用が発生)。
大手チェーンの写真スタジオと地元の写真館では、価格は同等でも、サービス内容に大きく差があります。
【大手チェーン写真スタジオのメリット】
地元の写真館に比べて衣装の数が多く、いまの流行に合わせた衣装やブランド物の衣装が充実していることが多いです。
アルバムの種類やフォトスタンドなど写真を仕上げる小物も充実しており、写真の背景を好みのものにするなど合成技術もあるそうです。
大手チェーンは利用者の回転率も高く、七五三の撮影にかかる時間の平均は約2時間と言われています(地元の写真館は最低でも3~4時間)。
【地元の写真館のメリット】
地元の写真館を利用した人が言うには「着付けやヘアメイクのレベル」が大手チェーンとの大きな違いのようです。
大手チェーンではスタッフが着付けやヘアメイクを担当しますが、地元の写真館は着付けができる美容師と契約していることが多く、その結果完成度が段違いとのこと。
大手チェーンでは作り帯を使用するため、スタッフの人が持ち込みの着物の帯を結べないトラブルも少なからずあるようです。
また、大手チェーンの写真スタジオの場合は自前のカメラやスマホでの撮影が禁止されているところが多いですが、地元の写真館の場合はスタジオ内のみ撮影禁止として、他なら店内どこでも撮影できることが多いようです。
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