セルディ内の水道水からレジオネラ属菌が検出されたことにより、セルディが臨時休館しているようです。
レジオネラ菌ってアメーバみたいな原生生物に寄生しながら、土壌や淡水(河川、湖沼)などの自然界に生息する常在菌だよね。
レジオネラ菌はいくつか群で分類できるけど、それ全部合わせて約50種類(確認済みのみ)が「レジオネラ属菌」っていうみたい。
レジオネラ菌属菌に感染すると、レジオネラ肺炎やポンティアック熱といったレジオネラ症を発症し、最悪の場合、死に至ってしまうこともあるようです。
レジオネラ菌への感染は、汚染されたエアロゾル(霧状の水)が人の口や鼻から侵入し、肺に達することで起こります。他にも汚染された水を飲んだとき、菌が気道に入って肺に達することもあります。
本来ならば肺はマクロファージ(白血球の一種)の影響で細菌やウイルスの感染が起こりにくいようなのですが、レジオネラ菌は「通性細胞内寄生性」という特殊な性質を持っていることから、アメーバ状のマクロファージ内に寄生(侵入)して増殖を始めてしまいます。
温泉水や飲料水など菌が気管に入ってしまった場合でも起こり、実際に毎日温泉水を飲んでいた人が感染した例もあります
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レジオネラ菌は酸や熱に強く、20~50℃の範囲で繁殖、特に36℃前後が最も菌が繁殖する温度だとされているそうです。
温泉施設や入浴施設での発生が多く取り上げられますが、空調設備の冷却塔、加湿器、循環式の浴槽水、給湯設備、貯水槽などでも衛生管理が不十分だとレジオネラ菌が大量に繁殖してしまいます(汚染水を吸い込むことで感染の危険が高まる)。
レジオネラ菌は大量の水やお湯を溜めて使うような場所であればどこでも発生する
レジオネラ菌は細菌の中でも感染力が弱いため、健康な人が実際に感染する恐れは非常に少ないと言えますが、乳幼児や高齢者、糖尿病患者や呼吸系の疾患を持っているなど、抵抗力の弱い人は感染しやすいと言われています。
また、レジオネラ菌は人から人への感染はしません。
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