毎年秋(10月頃)に各小学校で「就学時の健康診断等』が行われ、しばらくすると各家庭に診断結果が届きます。
知能検査とことばの検査を含む就学時の健康診断を子どもに受けさせることは、法律(学校保健安全法)に定められた保護者の義務です。
検査を受けて異常が見つかった場合、保護者はどのような対応をすればよいのでしょうか。
就学時健康診断の内容
就学時健康診断では次のような項目の検査を受けます。
●栄養不良や肥満傾向の確認
● 脊柱や胸郭の異常の有無
● 視力測定
● 聴力測定
● 耳鼻咽喉疾患の有無(耳垢、鼻炎、難聴、中耳炎など)
● 皮膚疾患の有無(アトピー性皮膚炎など)
● 歯疾患の有無(むし歯もしくは虫歯になりそうな歯の有無、咬み合わせの異常、歯肉炎の有無など)
● 眼疾患の有無(斜視、睫毛内反、アレルギー性結膜炎など)
診断結果は分かるのか?
健康診断結果は通知書で報告されます。
健康診断は子どもだけが参加し、保護者等は別室待機することが多いため、その場で診断結果が告げられることはほとんどありません。
異常がある場合は早期治療もしくは改善しておくことを求められます。
実際、うちの子は「鼻炎」と診断されて早期治療を薦められました(当日鼻かぜをひいていたので連絡がきたころには完治済み)。
特に、虫歯は顕著。
小学校は「虫歯ゼロ」「治療率100%」を目指していることが多いので、虫歯の治療は早めにしておくように強く求められるようです。
関連記事 子どもの歯と定期ケア - 本庄市は公費負担で乳幼児歯科健診を実施
また、結果次第では改めて”発達検査”を受けることを勧められる場合があります。
発達検査は行動観察と知能テストの2つです。
発達検査の結果は通常のクラスか支援クラスかを決定するものではなく、決定権はあくまでも保護者と学校にあり、検査結果は保護者と学校が子どもにどうやって対応しているか話し合う上で参考になるそうです。
参考【10月】就学前検診でひっかかったら?療育センター・支援級・通級のこと | あんふぁんWeb (living.jp)
入学前に済ませておく予防接種
三歳児検診後から小学校入学までの間に接種するのは、「麻しん・風しん 第2期(2回目)」と「日本脳炎 第1期追加(3回目)」の2つです。
特に、麻しん・風しんは期限が「小学校就学前」となっているので、忘れずに接種しないと自費接種になってしまいます。
また、日本脳炎ワクチンは現在全国的に不足気味(今年12月に再開する予定)。
昨年夏にワクチンの原液製造工程で微生物が発生する問題が起きたため、製造が一時中止して、その結果ワクチンが全国的に不足してしまっているそうです。
各医療機関では供給が安定するまで1回目や2回目の接種を終えていない子どもが優先で、小学校入学前の接種(3回目)の子どもたちはワクチンの供給を待っている状態のようです。
日本脳炎ワクチン(3回目)を未だ接種していない子の保護者は早めに本庄市に対応を確認することをおすすめします。
参考日本脳炎ワクチン、供給不足の背景は? 業者が製造ストップ | 岩手日報
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